幼児教育に褒めることの大切さを徹底検証。叱ることは何故ダメなの?正しい褒め方ならワガママ抑制にも効果的!

家庭で幼児と接する際、たくさん褒めることが大事ということはもはや常識。でも、時にはカッとなったり厳しくしようとして、強い口調でお子様を叱ったりしてしまっていませんか?
それが一概に悪いとは言えませんが、幼児期の子どもを叱るメリットはほとんどありません。実は、叱らずに子どもを教育する方法が存在するので、これをマスターすることが正しい教育への近道です。

この記事では、子どもの褒め方、叱ることがダメな理由をはじめとして、親も子もストレスなく正しい振る舞いを身に着ける方法を書いていきます。

目次

褒めることの大切さと効果

はじめに、皆様が幼児教育に興味をお持ちになられた理由は何でしょうか。おそらく、健やかに育ってほしい、勉学に秀でた子になってほしい、何かに突出した才能を発揮してほしいなど様々な目的があるかと思います。

これらを達成するために欠かせない要素として、子どもを褒めるということがあります。褒められて育った子は、達成感や自己肯定感を満たすことができているので、とてもリラックスした状態で積極的に物事に取り組むことができます。リラックスした状態では脳の働きが活発になるため、吸収力が抜群です。

一方、褒められずに育った子どもは、何かと親の顔色を伺って委縮してしまうため、すくすくと伸びやかに育つことができません。また、親を信用できる人と考えにくくなり、それが影響して将来的には誰も信用できない人間になってしまう可能性が高いです。

人の世の中は、信用で成り立っていますよね。
例えば、レストランでは会った事のない人の作った料理を食べますし、ホテルでは影も形も見えない人がメイキングしてくれたベッドで寝ています。


極端な話ですが、幼少期に愛情を注がれずに育った子は周囲の人を信用できず、余計なことばかりに力を使って疲弊してしまいますので、大変生きづらい人生を送ってしまうことになります。

何故そうなってしまうかと言えば、自己肯定感が低い状態で育ったため、それ以上傷つかないように自分のメンタルを自分で守る防衛本能が働くためです。しかし、傷づかないように人を疑ってしまうことで、気が付かないうちに少しずつ自分を傷つけてしまうのです。

お子様をたくさん褒めるには、ずっと観察して細かなことに気が付かなければなりません。これは男性にはなかなか苦手な分野ですので、主にお母さんが褒めてあげることになるかもしれません。でも、お父さんも諦めるのではなく、今日も何か褒めるぞ!と強い意識をもってお子様を見てあげることで、いつの間にか自然と育児参加でき、成長の喜びを夫婦で感じることもできます。

お父さんは家族に威厳を見せるために大きな声で叱らなきゃ!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは大きな間違い。「褒める」という行為は、立場が同等の人同士または、上から下の関係を前提に、心に余裕があって、相手の気持ちを思いやる器の大きさがないとできません。

一方、相手の行為に対する嫌な気持ちが自分のキャパシティを超えたときの、「叱る」「怒る」「大きな声で指摘する」などは立場に関係なく誰でもできますね。つまり、「褒める」ことによって、器が大きくて立場も強くて頼りがいがあって尊敬すべき人だとお子様に理解してもらえるのです。

尊敬すべき人間の言うことは子どもも聞いてくれやすくなります。叱って無理やり言う事を聞かせる必要なんてなし。叱られた子の心は甚大なダメージを負います。大人になってから幼児期に傷ついた心を修復することは至難の業ですので、どうか、幼児期からたくさん褒めてあげて、お子様を伸び伸びと成長させてあげましょう。

  • 褒めることで子どもの自己肯定感を高め、リラックスした状態を作れる
  • たくさん褒められて育った子は他人や自分を信用することができるようになる
  • 褒めることで頼れる尊敬すべき大人であることをお子様に理解してもらえる

叱られた子どもは委縮してしまい個性を伸ばせない

皆様は、幼児を叱るメリットは何だと思いますか?

私は、「「無い」」と思います。
子どもを叱っていらっしゃる方は、子どものため、社会に迷惑をかけないためなどの理由から叱るのでしょう。しかし、「叱る」というのは、幼児期にお子様にとって特に強い否定の言葉。「〇〇するのはダメよ!」や「あそこにいるときは〇〇しなさい!」などの禁止や強制を含んだ強い口調で叱られた子どもはどのような気持ちになるか、想像できますでしょうか。

大人にとっても、日常会話で話を否定されたら相手のことを少し嫌いに思いませんか?それは、自分自身を否定されたように感じるからです。大人でもそのような気持ちになるのですから、子どもとってのダメージは計り知れません。

一度叱られただけでも、子どもの脳内ではそれが何度も反芻され、やがてトラウマが形成されます。そうなってしまうと、次からは怒られないように〇〇しなきゃ、と自分の感情を抑制して委縮してしまい、その子の個性を伸ばすことができません。

子どもが公共の場でも騒いでしまう理由と対策

でも、叱らないと何が正しいか分からないし、ワガママな子になってしまうのでは?と心配な方もいらっしゃると思います。

叱らずとも、正しい振る舞いを教えることはできます。
例えば、電車やレストランなど、公共の場所で騒いでしまった子に対して、 きちんとした行動を教えようと思います。まず、幼児がなぜ公共の場所でも騒いでしまうかと言えば、公共の場所という認識がないからです。

つまり、幼児の見えている世界には、自分と家族しか存在していません。自分と家族以外の架空の存在がいくらいたところで、気になりませんので、家と同じように騒いでしまいます。幼児にとっては木がいっぱい生えているのと同じようなものです!笑

そこで、その架空の存在を現実のものだと認識させる必要があります。架空だと思ってしまう要因の一つとして、幼児の目線から大人の顔は見えないということがあります。皆さんは大人ですが、身長3mの人が仮にいたとして、その人の顔を簡単に認識できると思いますか?意識して顔を上げないと見えませんね。

そこで、幼児を抱きかかえてあげて、周囲の人の顔が見えるようにしてあげてください。その上で、皆がどのようにしているか(しゃべっていないこと、動いていないこと)を確認させてあげてください。年齢にもよりますが、自分で気が付ければ自分で気が付いてもらう、それが難しければ親が伝えてあげましょう。

その際、なぜ皆が静かにしているのかの理由(食事に集中して味わっている、他の人の会話にならないような音量で会話を楽しんでいる等)も教えてあげられたらベスト。こうすることにより、幼児は自分と親以外の存在に次第に気が付き、親の行動を真似るのと同じように、周囲の人と同じような行動をしてくれるようになります。一度で分かってもらえなければ、繰り返し教える根気強さが必要です。

この例から分かるように、少しだけ時間と手間はかかるかもしれませんが、叱ることなく子どもに正しい振る舞いを伝えることはできるのです。

むしろ、「ここでは騒いじゃダメ!」と言うだけでは、「ここ」って具体的にどんなところなのか、なぜ騒いではいけないのかが伝わらないので全く応用できない情報になってしまう上に、自己否定された気分になってしまいます。

それは教育ではなく、単に周りの目が気になるから静かにしてほしい、という親のエゴです。

このように、幼児教育においては、叱る必要も、メリットも全くありません。それでも叱ってしまう瞬間はあるかと思いますが、一度冷静になって、教育には悪影響しかないことを思い出し、何がいけないのか、どう行動すればよいのかを理論的に丁寧に教えてあげるようにしましょう。

  • 叱られた子どもは自分の人格を否定されたように感じて委縮する原因になる
  • 叱らなくても子ども正しい振る舞いを教えることができる
  • 叱って伝えるよりも応用の効く知識を与えられるので、自分で状況判断できるようになる
  • 幼児に伝えたいことがあるときは、具体的に丁寧に教えてあげましょう

叱らずに悪いことを悪いと教える=ワガママの抑制につながる

ここまで読んでいただいた方の中には、子どもを叱って育てないと、わがままになって手が付けられなくなる!と思っている方はいないでしょうか。結論から言えば、褒められてばかりの子がワガママになることはありません。

その理由を考えていきましょう。

まず、人間は褒められるとポジティブな気持ちになります。一方、怒られたり、叱られたりしたときはネガティブな気持ちになりますね。このネガティブな気持ちになったとき、脳は活動を停止し、心と体に悪い影響を与えます。

これは大人でも同じですね。怒鳴られたら誰だって思考停止して恐怖を覚えます。そして傷ついた自分の心を防御するために、次第に怒鳴り返すという方法を身に着けてしまいます。

先程、お子様の間違った行動を正すために、叱る必要はないと述べました。
でも、叱られずに育てたら自由奔放なワガママ放題の子になってしまうのでは・・・とお思いかもしれません。
では、どうすればよいのでしょうか?

答えは、「叱らずに悪いことをしたことに気が付かせる」です!

それをするためには、普段から小さなことでもたくさん褒めておくことが必要です。すなわち、褒められ慣れている子は、褒められないときに、「あれ?今日は褒めてくれないな~何かダメなのかな~」とお子様が自分で気が付くことができるためです。

そうすることで、怒られる・叱られるというネガティブな状態ではなく、ナチュラル(中立)な気持ちで自分の間違いに気が付くことができるのです。つまり、叱らずとも、褒められない=何か悪いことをしたんだなと自ら理解することができます。そして、ナチュラルな状態の脳でれば思考停止せず、何が悪かったんだろう?と一歩踏み込んだことまで考えられるのです。

具体例を交えて説明していきましょう。
例えば、食事を食べる前に「いただきます」と言う約束をしていたとします。
普段から、約束を守ってちゃんといただきますを言ってくれたことに対して褒める(実際には目を見て微笑むくらいでもOKです!)ことをしておきます。

ある日、いただきますを言わなかった日がありましたら、褒めない(微笑みかけない)でください。
そうすると、幼児なりに「あれ?今日はなんか違うな?」と気が付いてくれるはずです。
こうすることで、叱っていない(ポジティブでもネガティブでもないナチュラルな状態)にかかわらず、子どもは自分の行動のおかしさに気が付くことができます。

このように人から強制されるのではなく、自分で気が付いたことというのは忘れにくいもの。
それゆえに、どんどん色々なことを学び、正しい振る舞いをするようになって、ワガママを言うことも少なくなります。

重要なのは、普段からたくさん褒めてポジティブな気持ちにしておいてあげることです。

これで叱ることなく、しかもお子様が自分で異変に気が付くことができるようになります。親としてはとても根気のいる大変な作業です。しかし、小さなことでも褒めること・叱らないで丁寧に教えてあげることを意識してお子様に接してあげることで、お子様が健やかにすくすくと成長することをサポートできるでしょう。

  • 普段から褒めてポジティブ状態にしてくと、悪いことをしたときに叱らずとも気がついてくれる
  • 叱られて強制されたことではないので、自ら正しい振る舞いをやってくれるようになる(ワガママが少なくなる)

子どもは素直。人前でも子どもを褒めましょう

皆さんは人前でお子様を褒めることができますか?
久しぶりに会った親戚や近所の人から「勉強得意なんだってね~!」とお子様が褒められたとき、どのようなリアクションをしますでしょうか。

日本人は時として謙遜することがマナーですので、本当は嬉しいのに「いや~うちの子は全然ダメですよ~」と言ってしまってはいませんか?
これを聞いた子どもはどのような気持ちになるでしょうか?
「あれ、僕こんなに頑張ってるのに全然ダメなんだ。。。」と真に受けてしまいます。

せっかく誇らしく自信をつけるチャンスだったのに、とても悲しい気持ちに。

さらに、家庭内では「勉強頑張ってるな~!」とママパパから褒められているのに、人前では否定されてしまったら、子どもは大混乱です周囲の人に対する不信感でいっぱいになってしまいます。

そこで、慣れないとは思いますが、他人にお子様を褒められた時も、全力で同調してください。そうすることで、子どもはやっぱり僕って頑張ってるんだ!と誇らしい気持ちになることができます。

  • 家族以外の人にお子様を褒められたときは謙遜せず、素直に同調しましょう

パパの育児参加はパパ自身のためでもある

育児は一人ではできません。もし育児をママに任せてしまっているパパがいたら、どうか協力してあげてください。これは、家族のためでもありますが、パパ自身のためでもあります。

子どもを褒めるためには、普段から子どもをよく観察しておく必要があります。つまり、何か小さなことでも、子どもの変化に気がついて共感・共有してあげることで、子どもから好かれることができます。子どもから好かれているという実感は、何よりもうれしいものですよね。さらに、そんな頑張るお父さんをみて、お母さんからの愛情も増すこと間違いなしです。

恥ずかしがっている場合ではなく、 最初は不慣れで結構ですので、 できることからすぐにやってみましょうね!!

この記事のまとめ

◎ 子どもをたくさん褒めると脳がリラックスして働きが活発になる
◎ 悪いことに自ら気が付けると、応用の効く知識となる
◎ 普段から褒めておくと悪さをしたときに褒めないだけで叱る以上の効果を得られる
◎ 家族以外にお子様が褒められたときは謙遜せずに素直に受け入れよう

これらすべてを実行するのはとても大変です。子どもに健やかに育ってもらうためには根気が必要。それでも粘り強く子どもと向き合っていれば、いつか必ず花開きます。ぜひ、できるところから実践してみましょう。

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